中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 49 巻
2009-03-20 発行

「たたら製鉄法」の基礎研究と定量実験としての教材化 <第2部 教科研究>

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Fukuyama-ChutoKyoiku-KenkyuKiyo_49_259.pdf
Abstract
本研究では平安時代末期および鎌倉時代のたたら製鉄法の研究・復元を行い,平安・鎌倉時代の名刀の復元を目指してきた,本阿弥流日本刀鑑定士の川相勝氏(岡山県井原市在住)の協力および指導・助言の下で,「たたら製鉄法」の実験を行った。その過程での化学変化や温度の状態,炉の中での様子や原料である砂鉄の重量に対する得られた鋼の重量などの測定を行い,「川相式たたら製鉄法」の評価を行った。実験の結果「川相式たたら製鉄法」の,小規模・短時間・低コストで少量・高品質の鋼を簡単に生産することができる,という優れた点が確認された。