中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 46 巻
2006-03-20 発行

課題を検証しながら「わかる」ことを深める走り幅跳びの授業研究 <第2部 教科研究>

石口 雄二
房前 浩二
笠井 佳織
全文
574 KB
Fukuyama-ChutoKyoiku-KenkyuKiyo_46_327.pdf
Abstract
走り幅跳びは,自己の記録の向上をねらって,記録に挑戦する楽しさと,他者と記録を競い合う楽しさを味わわせることのできる運動である。今回の授業では,走り幅跳びの主な技術について検証課題を作成した。生徒はその検証課題に対して仮説を立てて検証し,その結果をグループでまとめて全体に発表し,全員で考えながら授業を進めた。また,誰もが自分の記録の伸びを実感し,他者と競う楽しさを味わえるように,各自の記録の伸びを得点化してグループの合計点で争う,グループ対抗戦を行った。そうした授業を実施した結果,生徒たちは意欲的に取り組み,走り幅跳びの助走から着地までの技術についての理解も深めることができた。また,ほとんどの生徒がはじめの記録会よりも記録を向上させ,対抗戦II,対抗戦IIIで自己ベスト記録を出すことができた。