中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 46 巻
2006-03-20 発行

「行為の論理構造を解明する」歴史授業の教育内容開発 : 「アメリカ外交」の場合 <第2部 教科研究>

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Fukuyama-ChutoKyoiku-KenkyuKiyo_46_281.pdf
Abstract
社会科は「市民的資質の育成」にどこまで関わるのかという問題に対して,事実認識の領域に限定されるべきであるとする立場がある。そうした立場に立つ社会科の一つとして,私たちが生きている「今-ここ」を読み解くための枠組みとしての構造-人間の行為の場あるいは行為の集積としての社会の構造と,なされた行為そのものの論理構造-の解明をめざすものがある。本小論では,そのうちの「行為の論理構造を解明する」授業のあり方について論じ,「アメリカの外交」を具体的なテーマとした教育内容を開発し,教授書の形式で提示する。