CALL(Computer Assisted Language Learning)の利用により,語学学習の個別化・迅速化が進む。また,音声教材をデジタル化することで,生徒の習熟度を考慮して聞き取りの難易度を調整することが容易となった。担当教師が教師用ブースにいて生徒を個別にモニタリングしたり,インターネットを通じた交流を企てることにより,学習が生徒の個別の営みにとどまらないようにも工夫ができる。これらの利点を活かした当校でのCALL教室の実践例を紹介する。
機械の故障や著作権の問題など,配慮しなければならない問題もある。しかし,外国語運用能力を向上させるために欠かせない反復練習を,個々の生徒の習熟度に合わせて集中的に実施するために,CALL教室で実施するのが絶好の機会であるととらえており,工夫を重ねている。