中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 44 巻
2004-03-22 発行

「国語総合」 森鷗外「阿部一族」の授業 <第2部 教科研究>

金本 宣保
全文
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Fukuyama-ChutoKyoiku-KenkyuKiyo_44_105.pdf
Abstract
2003年度、高等学校1年「国語総合」で、小説森鷗外「阿部一族」を教材として授業をした。はじめに「最後の一句」、「寒山拾得」、「山椒大夫」、「高瀬舟」の授業をした。「阿部一族」の授業は、導入で「鷹の殉死」「内等長十郎の殉死」を読み、「阿部弥一右衛門の死」から「阿部家の最期」まで取りあげ、場面の要点を理解させた。その後、自分の興味を感ずる人物を取りあげて作文を書かせた。学習者は、異質な世界を読み取り、文章表現を味わい、思考を深めて表現する力を高めることができた。