生活の中から関数関係を見つける力を養う目的で, ガリレオによる斜面上の落下実験をヒントに, 車輪をレール(角材)の上でころがす落下実験を行った。伴って変わる2つの量を何種類か生徒に考えさせ, その中から「車輪の大きさ(直径)と落下速度」について調べることとした。数名単位の班に別れ, 自分で作った車輪で実験データをとり, グラフにする事によって関数関係を求めることができた。この種の落下実験では2つの量として落下距離と落下時間を扱うことが多いが, 生徒は車輪の大きさと速さに注目した。参考にする文献や資料もないため, かえって興味深く学習することができた。