液状食品に関する各種装置の設計ならびに操作に関する研究を行っていくためには、液状食品の密度、粘度などを測定し、その結果を温度、濃度などの条件関係式として表わしておくことが必要である。本研究では、管形粘度計を用いて懸濁沈降性液状食品の流動特性を測定する方法について検討し、例として、デンプン懸濁水溶液の流動特性の測定を温度、濃度を変えて行った。次に示す結果を得た。
γ= (1/K)(g_c τ-g_c τ_y)^n
K = A exp(E/T^m)
A = α+ βS
ρ= a +bT + cS
バレイショデンプン懸濁水溶液(T = 283~323゜K, S=0~10wt%):
n=1.0, τ_y=0.0, m=3.0,
E=5.78×10⁷, α=0.102,
β=3.06×10⁻³, a = 1.078,
b = -2.76×10⁻⁴, c = 3.58×10⁻³,
トウモロコシデンプン懸濁水溶液(T=283~323゜K, S = 0~10wt%)
n = 1.0, τ_y= 0.0, m=3.0,
E = 5.80×10⁷, α= 0.102,
β=3.27×10⁻³, a = 1.081,
b = -2.84×10⁻⁴, C=3.52×10⁻³
ここで、γ:せん断速度(sec⁻¹)、τ:せん断応力(g_f/㎝²)、g_c:重力換算係数(g・cm/g_f・sec²)、T:温度(゜K)、S:濃度(wt%)、ρ:密度(g/cm³)である。