社会的趨勢から, 看護職者への需要は依然高い状態が続いているが新卒看護職者の離職率は約9%で推移している。本研究は, 新卒看護職者の早期離職を低減させることを目的に, 彼らの職業生活における社会化と, これに影響を及ぼす要因について文献を検討した。その結果, 看護職者の職業生活における社会化については, 職業的社会化と組織的社会化に分けて検討し, これら2つの社会化に影響を及ぼしている要因は, 変容可能な個人要因と組織要因によって検討されることが望ましいことが示唆された。今後は, 本研究で得られた示唆をもとに, 検討を行う必要があると考えられる。