体力科学に焦点を当てた実験授業を行った後,長期休業中の運動の実施状況を調査した。長期休業期間中を通して,3/4の生徒が1週あたりの運動実施回数が4回以上であった。運動実施時間は,冬期に30分以上60分未満の生徒が最も多く,冬期に運動時間が増えた生徒は筋力トレーニングの種類が複数になっていたり,筋力トレーニングとウォーキングなど持久的な運動を組み合わせていたりした。一日の中で運動をする時間やタイミングを決め,楽しんでできる運動を計画し,適切な負荷強度や頻度で継続して運動し,効果を実感することができた。グループの仲間と考えながら実験授業を行ったことで,日常生活で運動することへの意識付けと行動変容がうかがえ,毎日の運動が習慣化した生徒が増えた。