中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 59 巻
2019-03-31 発行

問題解決のサイクルに着目したサッカーの授業 : 戦術に沿ったプレーによる攻防を展開することを学習の中心として

信原 智之
阿部 直紀
麻生 翔太
藤村 繰美
全文
1.57 MB
Fukuyama-ChutoKyoiku-KenkyuKiyo_59_212.pdf
Abstract
本研究では,戦術に沿ったプレーによる攻防を展開することを学習の中心とし,問題解決のサイクルを循環させることを目的とした授業を行った。成果として,多くの生徒がサッカーに対して積極的に参加するための好意的態度,理解度,技能の有能感が高まった。そしてそれらが,問題解決に向けた関わり,戦術の理解,オフ・ザ・ボールの動きの発揮という3つの要素を高めることに繋がった。加えて,ロジックツリーを用いた問題解決に向けた話し合いの時間を設けてチームの課題を明確化させ,チームの戦術を共有し理解を深めることが次時からのプレーの質を高めることに繋がった。