中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 58 巻
2018-03-31 発行

小集団で取り組む跳び箱の授業 : 仲間づくりを活かした首はね跳び <第2部 教科研究>

阿部 直紀
信原 智之
金尾 壮祐
全文
614 KB
Fukuyama-ChutoKyoiku-KenkyuKiyo_58_198.pdf
Abstract
跳び箱の首はね跳びの授業において,4人グループという小集団で取り組むことで「他者との関わり」を密にし,運動の苦手な生徒でも全員が積極的にチャレンジできるような展開を目指した。4人グループを核に授業を展開する中で,生徒はそのつながりを密にしていき,その過程で授業の空気が変わった。生徒は,運動の得手不得手にかかわらず,技能について思考し,お互いにアドバイスや補助などを的確に行おうとし,本気で取り組む姿が見られた。同じ1つの技の向上に,グループ全員が積極的に取り組んだ結果,首はね跳びの習得率もあがった。また,クラスなどの日常の関係性を超えた他者との関わりや自己の変容に気づくことができた。