ゴール型(サッカー)の単元において,学習を深化させるねらいで“ポジション”と“戦術”の『認識形成』を主な課題とした授業実践を行った。コートの設定やプレーヤーの人数,ルールなどを限定したドリル的な要素を含むタスクゲームとして「3対4ミニゲーム」や「4対4コート横長ゲーム」などを考案し,それらとメインゲームを1時間の授業で組み合わせて連続させていく『スパイラル型学習過程』によって学習を進めた。その結果,生徒はゲームの全体像を理解することができたと考えられた。そして,ボール操作技能などのサッカーを楽しむために必要である要素全体を「知る」ことから,「する」ことへと結びつけ,深い学びへ発展させる学習過程の1つを提案することができた。