中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 58 巻
2018-03-31 発行

深い学びへ発展させるゴール型(サッカー)の授業 : ゲームの『認識形成』に着目して <第2部 教科研究>

阿部 直紀
信原 智之
金尾 壮祐
全文
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Fukuyama-ChutoKyoiku-KenkyuKiyo_58_186.pdf
Abstract
ゴール型(サッカー)の単元において,学習を深化させるねらいで“ポジション”と“戦術”の『認識形成』を主な課題とした授業実践を行った。コートの設定やプレーヤーの人数,ルールなどを限定したドリル的な要素を含むタスクゲームとして「3対4ミニゲーム」や「4対4コート横長ゲーム」などを考案し,それらとメインゲームを1時間の授業で組み合わせて連続させていく『スパイラル型学習過程』によって学習を進めた。その結果,生徒はゲームの全体像を理解することができたと考えられた。そして,ボール操作技能などのサッカーを楽しむために必要である要素全体を「知る」ことから,「する」ことへと結びつけ,深い学びへ発展させる学習過程の1つを提案することができた。