スーパー・グローバル・ハイスクール(SGH)に指定され,それに伴って「課題解決への誘い」という教科を新設し,その中に「社会科学分野」という科目を設定した。「課題解決への誘い 社会科学分野」をはじめるにあたり,「クリティカル・シンキングの実践」と「答えのない間いに挑む」という2つの特徴を持たせた。本稿では,その背景にある21世紀型学力の特に実践力について概略を述べ,その上で「答えが確立していない課題に挑む授業開発~地方創生プロジェクトを考える~」という授業実践の報告をおこない,成果と課題および今後の見通しについてまとめる。