中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 48 巻
2008-03-20 発行

国語科におけるリテラシーの授業 続 : 中学校2年生の古典の授業から <第2部 教科研究>

全文
437 KB
Fukuyama-ChutoKyoiku-KenkyuKiyo_48_177.pdf
Abstract
2006年度から当校では「新サイエンスプログラム」と題して、「リテラシー」をキーワードとする全校あげての研究開発を行なっている。国語科では従前から、教科の指導内容そのものが「リテラシー」育成を目指すものであるが、この機会に改めて「リテラシー」という考え方を軸にして授業を構成してみた。題材として取り上げる「古典」は、扱い方によっては内容主義や尚古趣味に陥りがちなものであるだけに、むしろ「リテラシー」の本質である「批評」という面を強く意識しておかなければならない。その「批評」という思考過程を組み入れやすくするために、「比べ読み」の活動を用いて授業を展開した。

以下は、第37回中・高等学校公開研究会で公開授業として実施したものに基づく記録である。また、昨年の報告「国語科におけるリテラシーの授業一中学1年生の古典の授業から一」(本研究紀要47巻2007.3)の続編である。