学習とはどういうものかを自覚する時,学習者は,一段高い段階の「分かる」ことに到達する。高等学校の現代文の授業で,学習者が現代文の学習とはどういものであると考えるようになったか,生徒の作文からまとめた。「研究紀要第41巻」の「学校3年間の国語『現代文』の授業 - 学習者はどのようにうけとめたか その1」で「『作文の授業』について」に続き,「その2」学習者が授業でどのように出会ったかをまとめたものである。学習の方法について述べた生徒の作文は国語の授業のあり方を改めて考えさせ,授業の教材を中心に述べたものは優れた文章の力を再認識させるものであった。