障害児教育実践センター研究紀要 Issue 4
published_at 2005-12

聴覚障害児教育現場におけるデジタル補聴器の現状 <公開セミナー報告>

Report of Hiroshima University Open-Seminar "Actually of the Digital Hearing Instruments of Education Hearing-Impairment"
Shimizu Yasuo
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Abstract
近年、難聴学級では従来のアナログ補聴器よりも飛躍的に進歩しているとされるデジタル補聴器の普及が目覚しく、聾学校においても普及の兆しがある。そこで、本セミナーにおいては、日々進歩しているデジタル補聴器の現状を展望し、デジタル補聴器の特長を生かしたフィッティング方法の改善を志向することを目的とし、さらには、聴力のデータに基づいて、デジタル補聴器の特性の調整を試みる、「デジタル補聴器の調整の実際」も行った。プログラム第I部においては、講演「デジタル補聴器の現状」でデジタル技術の基礎、デジタル技術の補聴器への応用の解説を行った。プログラム第II部では、デジタル補聴器の新しい技術と展望が紹介された。プログラム第III部では、参加者が4箇所に分かれて、デジタル補聴器の調整の実際を参加者一人ひとりが体験した。参加者は広島県教育委員会指導主事(1名)、広島県内聾学校教員(4名)、広島県内言語難聴学級等担当教員(10名)、広島県立リハビリテーションセンター職員(2名)、本学学生(1名)、本学大学院生(2名)、本学特別専攻科学生(5名)、本学教員(2名)の合計27名であった。以下にプログラム等及び「講演」の趣旨を紹介する。