抜管予防対策として,より適切な気管内チューブ固定法を明らかにするため,平成15年度に実施した実態調査結果を基にデルファイ調査を実施した.その結果,体重が小さく体動が少ない場合に選出された上位3の方法はII-7,II-2,II-3,体重が大きく体動が多い場合はII-7,VI-1,II-2の方法であった.これら上位2の方法を検証対象とすることへの合意は66%と60%であった.これらの方法について,新生児の負担,固定力,固定の安定性,手順の簡便さ,コストや美観の観点から評価した結果,検討の余地がある方法であった.そこで,体重が小さく体動が少ない場合については,上位3に選出されなかった方法を評価し,改良を加え新たな方法を考え出し,1位の方法と比較検証することとした.また,体重が大きく体動が多い場合は,1位が同じ方法であるので,小さい場合の結果から検証方法を決定することにした.