学部・附属学校共同研究紀要 40 号
2012-03-26 発行

幼稚園における動物介在教育の実践 : 生き物との関わりが幼児の生活リズムに及ぼす影響を明らかにするための基礎的研究

The trial of animal assisted education in kindergarten : Study on the effect of interaction with living things on the daily rhythm of preschool children
木場 有紀
吉原 智惠美
住田 真裕子
井上 由子
坪田 志保
山中 覚美
東 加奈子
宮谷 智子
全文
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AnnEducRes_40_295.pdf
Abstract
附属三原幼稚園において,「①年長児に対する生き物を通した活動に関する調査②園児の生活リズムモニタリング法の開発」を行った。①では,保護者に発行している「組だより」の内容を分析して生き物にかかわる活動の抽出,活動の位置づけを考察した。その結果,生き物を介在することで,理科的な知識だけでなく,異年齢間の交流や身体的活動の促進,命の不思議さに対する興味への動機付けなどにつながり,園児の生活リズム付けにも貢献することがわかった。②では,アクティウオッチを園児の非利き腕に2日間装着して測定し,生活リズムのモニタリングを行った。今回の調査から,アクティウオッチを用いた方法は,園児の日常の活動に支障なく,正確にデータを記録できたことから有効であると考えられる。