本研究の目的は,英語科における「読むこと(音読)」と「書くこと(英作文)」に焦点をあて,質の高い表現につながる学習プログラムの効果を検証することである。質の高い表現を求めるためには,アウトプットの前段階のインテイクの質を高めることが必要であると考えた。インテイクを高める方法として,音読指導(読むこと)においてはマインドマップと創造的日本語表現を活用した学習を進めること,英作文(書くこと)においては,言語技術を活用することが有効であると仮説を立て,実践を行った。
結果としては,質の高い音読を行った生徒が質の高い英作文を書くことができていた。インプットを質の高いアウトプットにつなげていくために,日々の授業における「読むこと」や「書くこと」の指導を工夫して,生徒のインテイクの質を高めることが必要であることが明らかになった。