廣島大學經濟論叢 43 巻 1-2 号
2019-11-28 発行

選好ベースの進化ゲーム : Bester and Güth (1998) “Is Altruism Evolutionarily Stable?” のレビュー

Evolutionary Selection of Preferences: A Review of Bester and Güth (1998) “Is Altruism Evolutionarily Stable?”
鵜野 好文
全文
2.73 MB
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Abstract
選好をベースとする進化ゲームを考察する。プレーヤーの選好を所与としたとき、そして、彼らが、合理的に相互作用するとき、異なる選好タイプを持つプレーヤーの物質的利得(あるいは、成功)を比較することで、いずれの選好を持つプレーヤーが進化的に有利となるのかを考察する。すなわち、ある戦略的相互作用において、利他主義的選好あるいは利己主義的選好のいずれが優位となるのかを検証する。そして、利他主義的選好および利己主義的選好の優位性は、プレーヤー間の戦略的相互作用が戦略的補完性、あるいは、戦略的代替性をもつかどうかに依存することを明らかにする。
内容記述
日本学術振興会の学術研究助成基金助成金の資金援助(課題番号:26380462)に深く感謝いたします。この研究ノート・シリーズは、同研究プロジェクトの遂行過程でなされた関連論文のレビューを報告したものである。本研究ノートは、Helmut Bester, and Werner Güth, “Is Altruism Evolutionarily Stable.” Journal of Economic Behavior and Organization, Vol. 34, Issue 2, 1998, pp. 193-209に焦点を当てレビューしたものに加筆したものである。
著者キーワード
利己主義
進化的安定性
内生的選好
戦略的補完性
戦略的代替性
JEL分類:A13
JEL分類:C72
JEL分類:D64
権利情報
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