本稿は,英語プレゼンテーションとその後の質疑応答を活発にするための指導の実践例を紹介する。これまでの英語プレゼンテーション指導においては,発表者の指導に重きが置かれており,その後の質疑応答の指導はほとんどなされてこなかった。その問題意識から,なにかしらの新しい情報に触れた際に,当事者意識を持って問いを立て,それを英語で表現することができる生徒を育てることを目標として単元を構成した。アンケートで生徒の抱える困難さを明らかにし,その困難さを解消するための指導を複数回行うことで,生徒は発表後の英語での質疑応答に慣れることができた。生徒の発話やアンケート結果から今後の課題についても考察する。