職業生活の現実にある課題について,新聞資料やグラフを用いて多面的に話し合うことを通して,人間にとって「働く」ことの意味を考えることを目的として授業を行った。ワーク・ライフ・バランスについて考えることをテーマとし,「男性の育休取得率を伸ばすにはどうすればよいか」という課題を設定した。
話し合いを通して,社会や自分のなかにあった無意識のバイアスに気づくことができた。性別に関わらず育休を経ることで子どもとの向き合い方,仕事の仕方に対する姿勢が変わり,長時間労働や職場の雰囲気が改善され,ワーク・ライフ・バランスが整うことが理解された。そして,誰もが健康で豊かに生きていける労働社会を形成していく必要性が理解された。「働く」ことに対する新たな視点や考え方を見いだせた。