教科書に掲載されている絵画テキストや掲載されていない絵画テキスト,それらを用いて古典学習を拡充させることができる。しかし,実際の授業では,絵画テキストを十分に分析できるように学習者に提示するのは難しい。プリントで資料を作ったり,書画カメラやプロジェクターで絵画テキストを映し出したりしても,拡大したり絵画テキストに寄き込みをしながら説明することができない。絵画テキストを読む活動を充実させるためには,提示方法のエ夫が必要である。その工夫の一つとして,電子黒板があるだろう。本稿では,電子黒板を活用して「竹取物語絵巻」を読み解いた活動を報告することで,電子黒板が絵画テキストを読む活動において有効であることを示したい。