観察・実験における思考活動に影響を及ぼす要因構造の検討

日本教科教育学会誌 24 巻 2 号 31-36 頁 2001-09-30 発行
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タイトル ( jpn )
観察・実験における思考活動に影響を及ぼす要因構造の検討
タイトル ( eng )
An Analysis on the Structure of Factors Affecting Thinking Activities in Experiments
作成者
収録物名
日本教科教育学会誌
24
2
開始ページ 31
終了ページ 36
抄録
本研究は, 観察・実験における思考活動と, この思考活動に影響を及ぼす要因の関係を構造方程式モデリング(SEM)を用いて明らかにすることを目的とした。このため, まず, 先行研究をもとに観察・実験における思考活動に影響を及ぼす要因として目的把握, 思考スキル, 粘り強さの3種8項目を選定した。次に, この8項目に思考活動に対する好嫌3項目を加え, 計11項目から成る質問紙調査を中学1, 2年生134名を対象に行った。調査項目の妥当性を検討するために因子分析を行った結果, 因子構造と想定した調査項目の構造が一致した。そこで, 観察・実験における思考活動と各要因との関係をSEMにより検討した。この結果, 次のことが明らかになった。①観察・実験における思考活動に, 目的把握と思考スキルが強く影響している。これに対して, ②観察・実験における思考活動に, 粘り強さは直接的にはあまり影響していない。
The purpose of this study is to examine the structure of factors that affect attitude toward thinking activities during experiments. Extracted from previous studies, the study hypothesized that attitude is influenced by three factors: (1) understanding the purpose, (2) thinking skills, and (3) perseverance. The 11-item questionnaire, which measured these three factors in addition to attitudes, was administered to 134 high school students. The study revealed that the questionnaire had research validity. In addition, the analysis in the Structural Equation Modeling indicated that the effects of understanding the experimental purposes and thinking skills are influential factors on the attitude towards thinking activities. On the other hand, the direct effect of perseverance is relatively small.
著者キーワード
問題解決
メタ認知的技能
観察・実験
思考活動
NDC分類
教育 [ 370 ]
言語
日本語
資源タイプ 学術雑誌論文
出版者
日本教科教育学会
発行日 2001-09-30
権利情報
Copyright (c) 2001 日本教科教育学会
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
収録物識別子
[ISSN] 0288-0334
[NCID] AN00247430