広島大学水畜産学部紀要 5 巻 2 号
1964-12-20 発行

X-ray diffraction pattern of amino acid

アミノ酸のX線回折
Ikeda Minoru
Tsubota Junichi
Matsumura Hiroko
全文
6.11 MB
JFacFishAnim_5_465.pdf
Abstract
 X線回折による研究は,今日まで無機化合物,粘上鉱物, 岩石鉱物などにおいて多く行われている.有機化合物はその数夥しく,また本来の性質から回折図形が複雑になることが多く, ASTMカードに集録されている数値の数も極めて少ない.しかし同族化合物,関連化合物について必準となる図形や数値が求められているならば,無機化合物と同織に定性分析を,さらに図形の回折によって定量分析を行なうことができる.したがって有機化合物のX線回折による基礎的関形作製はその有機化合物を含有する製品の品質管理や鑑定に資するところが大きいということができる. 本実験は数純のアミノ酸のX 線回折を行ない基礎的図形を作製すると共に,アミノ般を含有する調味料の回折図形について検討したものである.