中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 Volume 52
published_at 2012-03-19

「徒然草の授業」 : 読みの軸を自ら設定し,批評的に読む <第2部 教科研究>

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5.76 MB
Fukuyama-ChutoKyoiku-KenkyuKiyo_52_295.pdf
Abstract
『徒然草』は中高の教科書にも必ず取り上げられる作品であるが,「無常観」という便利なキーワードで括られることによって,かえってその思想が学習者の頭上を素通りしてゆく懸念もある。『徒然草』の多くの章段を重ね読み,比べ読みしてゆく中で,そこに「ある関連」を意識するという,学習者の思考自体をも明らかにするということを通して,テキストと読者との関係を具体的なものにしてゆきたい。