中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 37 巻
1997-03-11 発行

ペーパークロマトグラフィーによるクロレラの光合成色素の分離

白神 聖也
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内容記述
市販のクロレラを材料として,ペーパークロマトグラフィーにより光合成色素の分離を行った。従来の材料に比べ,次のような長所があることがわかった。(1)材料を簡単に,いつの季節でも大量にそろえることができる。(2)色素を抽出するのに労力と時間がかからない。(3)細いガラス管で抽出液をろ紙につける際,液が濃いので何回も繰り返しつける必要がない。(4)ろ紙に展開する色素の色が濃い。(5)4つの色素が明瞭に分離する。特にふつう現れにくいカロテンがはっきり現れる。一方,短所は,クロレラを薬局などで買う際,高価であるという点である。