中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 37 巻
1997-03-11 発行

中学校理科課題学習における環境教育について

長澤 武
柏原 林造
山田 雅明
畦 浩二
呉屋 博
白神 聖也
全文
827 KB
KJ00000117870.pdf
内容記述
当校では, 1991年度から理科のカリキュラムとして環境教育を行い, 総合力を身につけた豊かな人間を育成することを目的として教育内容の充実に取り組んできた。その取り組みにおいては, 各科目の通常授業の単元学習や課題学習, 探究活動だけでなく, 環境学習を目的とした選択授業もカリキュラムに取り入れて実践してきた。ここでは, 中学2年の理科の授業における環境教育の実践について, 学年全体への環境学習や100校プロジェクトの研究指定校としての取り組みを中心とした選択授業の実践を報告をする。当校では, 100校プロジェクトの研究指定校として, 日本全国から協力校を得て「酸性雨の調査プロジェクト」を進めており, インターネットのWWW上で活動を展開している。また, 「GLOBEプログラム」にも参加し, 世界的なネットワークにも生徒が積極的に参加する機会を得て, 生徒達の環境への意識や環境学習への取り組みの意欲を高めている。さらに, これらの取り組みの中から, こどもエコクラブ(環境庁主催)のコンテスト等に自主的に参加する生徒もいる。私たちの環境教育の取り組みの現状を生徒達の意識調査とあわせて報告する。