中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 37 巻
1997-03-11 発行

社会と科学との関係を考慮した化学教育 : 化学指導法の改善(V)

柏原 林造
全文
297 KB
KJ00000117878.pdf
内容記述
社会と科学との関係を考慮した理科教育を考えるとき,高等学校化学では,身の回りの物質や,環境問題,科学の歴史などを教材として扱うことができる。このような化学カリキュラムとして開発された「ナフィールド整合理科 化学」(イギリス)と「ケムコム」(アメリカ合衆国)を我が国の化学の教科書とアルミニウムの取り扱いについて比較した。化学の知識を学習しながら,かつ科学に関する社会現象について学習することは時間的制約が大きい。基礎的知識の学習を中心にしてアルミニウムを教材にして扱うと,多くの場面でこの目的に沿った教材を編成できることを述べた。