2010年9月1日に瀬戸内海中央部,竹原市沖合にて出現した2 個体のエビクラゲNetrostoma setouchianaの傘,口腕にコエビ類2種,タコクラゲモエビLatreutes mucronatus,クラゲエビChlorotocella gracilisが共生していた。同年,周辺海域において大型鉢クラゲ類ユウレイクラゲ,アカクラゲ,ミズクラゲの共生生物を調査したが,コエビ類の共生はエビクラゲのみから確認され,宿主特異性が高いことが判明した。共生個体数が多かったタコクラゲモエビの成長段階,性を査定した結果を報告する。