一、はじめに
二、漢文の読解を反映した敦煌文献の奥書
三、本邦の訓点資料において奥書に「聴・聞」「講・講師」の語を持つもの : 九世紀資料と十世紀南都資料
四、本邦の訓点資料料において奥書に「伝受」並びに「点」「読」の語を持つもの : 十世紀以降の天台宗・真言宗資料
五、同一の訓点資料に異種の訓読の併存を示す用語のあるもの : 十一世紀の天台宗・真言宗資料
六、訓点資料の奥書に「本云」「本奥云」「点本云」等の本奥書云々の用語を持つもの : 十二世紀の天台宗資料
七、奥書の用語に基づく漢文訓読史の時期区分