サッカー選手, 男子(年齢16~18歳)合計81名を被検者として学年別, ポジション別に等速性筋力を測定し, つぎの成績を得た。
(1) ピークトルクでは, 2・3年生が1年生を上回る傾向がみられたが, 2年生と3年生の間では有意な差はみられなかった。
(2) ポジション別のピークトルクでは, 角速度300°/secの場合のみにフォワードとキーパーの間で有意な差がみられた外は著明な差はみられなかった。%ピークトルクでは, ポジション別の有意な差はみられなかった。
(3) 選手の年齢, サッカー経験年数とピークトルク, %ピークトルクの間には有意な相関はみられなかった。
(4) 選手の形態的特徴, すなわち, 身長, 体重, 大腿囲とピークトルクのそれぞれの間には, ほぼ有意な相関関係がみとめられたが, %ピークトルクのそれぞれの間には有意な相関はみとめられなかった。