臓器移植をめぐる法律問題 : 中学校社会科公民的分野からのアプローチ

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ファイル情報(添付)
MiharaElKenkyukiyo_5_193.pdf 2.02 MB 種類 : 全文
タイトル ( jpn )
臓器移植をめぐる法律問題 : 中学校社会科公民的分野からのアプローチ
タイトル ( eng )
Legal Problems Concerning with Organ Transplantation: An Approach from Civics in Social Studies in Junior High School
作成者
収録物名
広島大学附属三原学校園研究紀要
5
開始ページ 193
終了ページ 200
ページ数 8
収録物識別子
[PISSN] 2185-5242
[NCID] AA12942412
抄録
本稿では,新しい権利として憲法第13条を根拠とする自己決定権に焦点をあてた。具体的には,「臓器移植」を日本で認めること,あわせて「脳死」を人の死として認めることの是非を考えた。死の迎え方を決定するのは,患者本人でなければならず,その前提として十分な情報が提供され,医師から十分な説明がなされ,患者の任意かつ真意にもとづいた意思の表明がなされていることが必要であることを,法的経験の場の中で考えさせることに主眼をおいた。成果としては,学習過程において,事実をつかみ,思考・判断することで,自分の考えを整理することができた。さらに他の意見と比較考量することで自らの考えを再構築し,自己決定することが,より望ましい社会を形成していくことに繋がっていることを理解することができた。今後は,実践の更なる積み重ねを通じて,生徒がより効果的にリーガルマインドを育てることのできるカリキュラム開発を行っていきたい。
This study aims to examine the right of self-determination based on Article 13 of the Constitution as a new right. Specifically, students argued the pros and cons of admitting "organ transplantation" in Japan, and of certifying "brain death" as human death. Through legal experiential situations, they could also consider a necessity that a patient him/herself must determine the death judgment, and as premises for it, the patient should be given and explained enough information by doctor, then he/she should express his/her own will. In result they could understand that to grasp the facts, to put their thoughts in order by thinking more and making judgment, and to determine their own ideas, comparing with other opinions and restructuring their thoughts would lead to create better society. Implications of this study are discussed to develop curriculum to foster students' regal mind more effectively as challenges for the future.
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
広島大学附属三原幼稚園
広島大学附属三原小学校
広島大学附属三原中学校
発行日 2015-03-26
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス