パートナーシップはチーム生産のモラル・ハザードを回避できるのか : Rasmusen (1987) “Moral Hazard in Risk-Averse Teams”のレビュー
廣島大學經濟論叢 46 巻 1・2 号
1-39 頁
2022-11-15 発行
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種類 :
全文
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タイトル ( jpn ) |
パートナーシップはチーム生産のモラル・ハザードを回避できるのか : Rasmusen (1987) “Moral Hazard in Risk-Averse Teams”のレビュー
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タイトル ( eng ) |
Can Partnership Attain the First-Best Effort Level under Budget-Balancing Contracts?: A Review of Rasmusen(1987) “Moral Hazard in Risk-Averse Teams”
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作成者 | |
収録物名 |
廣島大學經濟論叢
The Hiroshima Economic Review
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巻 | 46 |
号 | 1・2 |
開始ページ | 1 |
終了ページ | 39 |
収録物識別子 |
[ISSN] 0386-2704
[NCID] AN00213519
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抄録 |
Holmström(1982)は、パートナーシップの報酬を不均衡予算契約とすることで、はじめて、リスク中立的エージェントから構成されたチームを最適努力レベルで機能させることができることを示した。しかしながら、チーム・メンバーがリスク回避的エージェントから構成されているとき、一般的には、彼の主張は成立しない。本稿で、私たちは、「連帯責任」契約(“massacre” contract)が、すなわち、効率的生産が完遂されなかったとき、一人の幸運なエージェントを除くすべてのエージェントにペナルティ賃金を課す契約が、他のいかなる均衡予算契約よりも、パラメータのとりうるより広範囲な値について、最適生産水準を達成できることを示す。
「いいえ、フランスでは鉄道事故は皆無です。しかし、なぜですか。 事故が発生した場合、誰かがそのために絞首刑にならなければなら ないからです。絞首刑ではないにしても、少なくとも、その後、何 日も、過失を問題にして、鉄道関係者を身震いさせるほどの勢いで 処罰することになるからです。お人好しな陪審員に共通してありが ちな、嘘をついて再び災害を招くような評決、「鉄道員に責任はない」 のような評決は、フランスではまず考えられません。」 -Mark Twain, The Innocents Abroad, chap. 12. |
著者キーワード |
JEL classification:A13
JEL classification:C70
JEL classification:L20
チーム理論
モラル・ハザード
パートナーシップ
均衡予算
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内容記述 |
研究プロジェクト(課題番号:26380462)への日本学術振興会の学術研究助成基金助成金の資金援助に深く感謝いたします。本レビューは、同研究プロジェクトの遂行にあたりなされた、一連の文献レビューの一環であり、本稿は、主として、Eric Rasmusen, “Moral Hazard in Risk-Averse Teams,” RAND Journal of Economics, Vol. 18, No. 3, 1987, pp.428-435およびBengt Holmström, “Moral Hazard in Teams,” Bell Journal of Economics, Vol. 13, No. 3, 1982, pp. 324-340を概括したものである。
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言語 |
日本語
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資源タイプ | 紀要論文 |
出版者 |
広島大学経済学会
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発行日 | 2022-11-15 |
権利情報 |
Copyright (c) 2022 広島大学
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出版タイプ | Version of Record(出版社版。早期公開を含む) |
アクセス権 | オープンアクセス |
収録物識別子 |
[ISSN] 0386-2704
[NCID] AN00213519
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