「エピソード記述」を用いた保育カンファレンスに関する研究

学部・附属学校共同研究紀要 Issue 38 Page 131-136 published_at 2010-03-31
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File
AnnEducRes_38_131.pdf 1.25 MB 種類 : fulltext
Title ( jpn )
「エピソード記述」を用いた保育カンファレンスに関する研究
Title ( eng )
A study of Conference used by "Episodic Recording Method" in Kindergarten.
Creator
Okahana Kiichiro
Zaima Yumiko
Hayashi Yoshie
Uematsu Yumiko
Ochiai Sayuri
Takeuchi Hiroaki
Source Title
学部・附属学校共同研究紀要
THE ANNALS OF EDUCATIONAL RESEARCH
Issue 38
Start Page 131
End Page 136
Journal Identifire
[PISSN] 1346-5104
[EISSN] 2435-9041
[NCID] AA11551679
Abstract
近年, エピソード記述(鯨岡2005)を用いた保育カンファレンスが報告されてきている。しかしながら, 通常のカンファレンスに関する研究は蓄積されてきているが, エピソード記述を用いたカンファレンスの意義やその特性を検討している研究は見あたらない。そこで, 本研究では, エピソード記述を用いた保育カンファレンスの特質と意義を検討することを目的とする。第一に, エピソード記述を用いた保育カンファレンスのプロセスを把握し, 第二に, エピソード記述を用いたカンファレンスの参加者の意義を検討した。

その結果, カンファレンスのプロセスに関する分析からは, エピソード記述を用いるからこそ登場する段階が存在し, エピソード記述そのものの質がカンファレンスの過程に影響を与えていることが明らかとなった。また, エピソード記述の読み手であるフロアの参加者は, 保育観や子ども観に対する違和感を表明することで話題提供者としてのエピソード記述の描き手の保育の枠組みに揺らぎを与える存在として機能していた。さらに, 参加者は描き手の保育の枠組みに, 違和感を抱いたとしても, 相手の枠組みを認め, その場面に身を置こうと務めることで二重の保育体験をしていた。
NDC
Education [ 370 ]
Language
jpn
Resource Type departmental bulletin paper
Publisher
広島大学学部・附属学校共同研究機構
Date of Issued 2010-03-31
Publish Type Version of Record
Access Rights open access
Source Identifier
[ISSN] 1346-5104
[NCID] AA11551679