〈記憶〉を伝え、受けつぎ、共有する営みとしての文学教育 <特集 : 21世紀の「日本文学」研究・教育>

日本文学 49 巻 1 号 60-68 頁 2000-01-10 発行
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タイトル ( jpn )
〈記憶〉を伝え、受けつぎ、共有する営みとしての文学教育 <特集 : 21世紀の「日本文学」研究・教育>
タイトル ( eng )
Literature Education for "Memories" <Special Issue : Towards the 21st-Century Studies and Education of Japanese Literature>
作成者
収録物名
日本文学
49
1
開始ページ 60
終了ページ 68
抄録
〈記憶〉を共有することが、たとえ人びとの生活に不快さをもたらすものであったとしても、それが少なくとも生きるために不可欠のことであることに『ザ・ギバー』(L・ローリー)の中心人物ジョーナスは思い至った。

子どもにとってもっとも身近な文化の記憶媒体とは書物であり、そのなかでも文学は特殊な位置を占めると言つてよいだろう。私たちが求めていくことは、文化の記憶媒体としての文学を通じての学びをつくっていくということなのである。文学という〈智慧〉を伝え、受けつぎ、共有していくことを、私たちは求めていかなければならない。
Jonas, the twelve-year old boy in Lois Lowry's The Giver, realizes the importance of retaining and sharing memories among his people, however hard and cruel they are. In preserving memories from generation to generation, one of the most familiar mnemonic devices is literature. In this sense, the role of literature education is very important. The act of teaching literature must be that of inheriting, imparting, and sharing memories through literary works.
NDC分類
教育 [ 370 ]
言語
日本語
資源タイプ 学術雑誌論文
出版者
日本文学協会
発行日 2000-01-10
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
収録物識別子
[ISSN] 0386-9903
[NCID] AN00197092