Jahn-Teller効果とRenner-Teller効果の統一理解

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タイトル ( jpn )
Jahn-Teller効果とRenner-Teller効果の統一理解
作成者
抄録
Jahn-Teller(JT)効果とRenner-Teller(RT)効果は,分子中の電子の軌道角運動量と核の振動運動にもとづく角運動量(振動角運動量)の間の相互作用によって,分子の最安定構造が(意外にも)対称性の低下した構造となる現象である。これら2つの効果を解説した成書は多いが,よく見られるのは,RT効果は線形分子に,JT効果は非線形分子に特有な現象であるという分類である。この分類が誤りとはいえないが,議論の最終結果をまとめた表現にすぎず,2つの効果を理解する際に有効な分類とは思えない。さらに,非縮重電子状態に見られる「pseudo Jahn-Teller効果」は,(名前が近い)JT効果よりもむしろRT効果に近い原理にもとづいている効果であり,RTとJTをまったく別の現象として区別したり,分子の形が線形か非線形かで場合分けすることは,これらの効果や現象の統一的理解を妨げてしまう可能性がある。本書は,RT効果,JT効果,擬JT効果を,振電相互作用という基本事項にもとづいてシンプルかつ統一的に理解することを目指して書かれたmonographである。
著者キーワード
Renner-Teller効果
Jahn-Teller効果
擬Jahn-Teller効果
振電相互作用
Herzberg-Teller展開
内容記述
第5版第1刷
NDC分類
化学 [ 430 ]
言語
日本語
資源タイプ 図書
出版者
漁火書店
権利情報
Copyright (c) 2023 by Author
アクセス権 オープンアクセス
日付
[作成日] 2023-09-10
[作成日] 2021-08-22
収録物識別子
第2版(2006)
第3版第1刷(2010)
第3版第2刷(2010)
第3版第3刷(2012)
第3版第6刷(2013)
第3版第7刷(2015)
第4版第4刷(2018)
第4版第5刷(2019)
第4版第7刷(2020)
第4版第8刷(2021)
第4版第9刷(2021)
第4版第10刷(2022)
[URI] http://home.hiroshima-u.ac.jp/kyam/pages/results/monograph/