日本漢音における反切・同音字注の仮名音注・声点への反映について : 金沢文庫本『群書治要』鎌倉中期点の場合

国語学 53 巻 3 号 1-14 頁 2002-07-01 発行
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タイトル ( jpn )
日本漢音における反切・同音字注の仮名音注・声点への反映について : 金沢文庫本『群書治要』鎌倉中期点の場合
作成者
寄与者 国語学会
収録物名
国語学
53
3
開始ページ 1
終了ページ 14
抄録
日本漢音資料中には、反切・同音字注から作り出された「人為的漢音」が存することが指摘されている。

しかし、そのような資料は、意外と少なく、経書訓点資料である高山寺蔵『論語』鎌倉期点には、「人為的漢音」が無いことがいわれていた。

本稿では、鎌倉時代中期加点の金沢文庫本『群書治要』経部を調査し、以下の点を明らかにした。
1. 日本漢音として一般的ではない「人為的漢音」が存する。
2. 声点による声調標示も、反切・同音字注を反映した部分がある。
3. 声点による濁音標示も、反切・同音字注を反映している。

本稿の検討の結果、経書訓点資料を一律に扱えないことが知られた。今後、各文献の調査を重ね、日本漢字音における反切・同音字注の役割を考察する必要がある。
著者キーワード
群書治要
経書
清原教隆
反切
人為的漢音
NDC分類
日本語 [ 810 ]
言語
日本語
資源タイプ 学術雑誌論文
出版者
武蔵野書院
発行日 2002-07-01
権利情報
Copyright (c) 2002 by Author
アクセス権 オープンアクセス
収録物識別子
[ISSN] 0491-3337
[NCID] AN00087800