学部・附属学校共同研究紀要 42 号
2014-03-24 発行

ポスト国民国家へと移行する社会を読み解く 次世代カリキュラムの開発研究(Ⅰ) : 言説を構成原理とする高校地理歴史科世界史の場合

Development of a next-generation curriculum for recognizing a society shifting to a post-nation state(Ⅰ) : A world history curriculum that creates a discourse about the underlying principle
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AnnEducRes_42_49.pdf
Abstract
次世代の生徒は,グローバル化した世界で生きることを要求されている。そのため,教育においては,世界に関する学びを拡張させ,グローバル人材として活躍できるように生徒を育成することが期待される。生徒は,現代社会のおける社会問題の認識を深め,社会問題の解決を主体的に思考し判断することが一層求められるだろう。そこで,本研究では社会問題の認識を深めるための世界史カリキュラムの開発とその特色について論究した。開発したカリキュラムは,社会問題に対する研究視点や研究方法を構築する方法的認識形成を構成原理とし,社会問題の原因や価値対立,解決方法を言説として認識するという社会問題に対する研究視点や研究方法の獲得を目標とするものである。本研究では方法的認識形成をカリキュラムの構成原理とする具体的なカリキュラムの概要を示すことが出来た。
Abstract
The next-generation student must live in a globalized world. Therefore, we must further explore students' thoughts regarding social problems. In this study, we developed the world history curriculum for deepening recognition of social problems. This curriculum created an underlying principle recognition framework for the research viewpoint regarding a social problem and the method of research.