広島大学総合博物館研究報告 14 号
2022-12-25 発行

環境省選定の生物多様性の観点から重要度の高い湿地および海域である広島県竹原市ハチの干潟沖の潮流変化

Changes in tidal currents off the Hachi-no-higata, Takehara City, Hiroshima Prefecture, an important wetland and coastal zone selected by the Ministry of the Environment from the viewpoint of biodiversity.
柚村 七々実
深堀 哲史
江上 拓弥
田中 創平
中口 和光
山口 修平
加藤 幹雄
全文
2.96 MB
BullHiroshimaUnivMuseum_14_61.pdf
Abstract
広島県竹原市賀茂川河口に広がるハチの干潟とその沖合の海域は環境省によって生物多様性の観点から重要度の高い湿地および海域に選定されており,絶滅危惧種のカブトガニの生息やツクシガモの渡来が確認されている。ハチの干潟沖合の潮流について2022 年2 月7 日- 8 日(小潮)と3 月1 日- 2 日(大潮)に流向・流速・水温・塩分を1 時間ごとに調査した。流速は小潮時0.01–1.34 knot,大潮時は0.02–1.80 knot を示した。大潮時には水温,塩分と潮位に正の相関がみられ,引き潮時に河川水の影響で水温,塩分の低下が起こったと考えられた。
著者キーワード
ハチの干潟
流向
流速
賀茂川
権利情報
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