3原子分子クラスター内でのラジカルイオンの存在形態の研究 : 赤外光解離分光にもとづいて <総説>

分光研究 65 巻 1 号 33-41 頁 2016 発行
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ファイル情報(添付)
BunkoKenkyu_65_33.pdf 4.66 MB 種類 : 全文
タイトル ( jpn )
3原子分子クラスター内でのラジカルイオンの存在形態の研究 : 赤外光解離分光にもとづいて <総説>
タイトル ( eng )
Electronic and Geometric Structures for Molecular Cluster Ions of Triatomic Molecules Investigated by Infrared Photodissociation Spectroscopy
作成者
収録物名
分光研究
65
1
開始ページ 33
終了ページ 41
抄録
3原子分子(CO_2, CS_2, OCS, N_2O)によって構成される分子クラスターイオンに対し,赤外光解離分光法(1000-3800cm^-1)を適用し,その振動スペクトルを観測した。このスペクトルには,クラスター中のイオンコアや溶媒分子に特有なバンドが観測された。この赤外光解離スペクトルに基づき,クラスター中に存在するラジカルイオンの存在形態(電子状態,幾何構造,分子間相互作用など)を決定した。また,これらのクラスターイオンの性質と,構成分子のイオン化エネルギー,電子親和力,分子軌道などの性質との関係について考察した。
We apply infrared photodissociation (IRPD) spectroscopy in the 1000–3800 cm^–1 region for molecular cluster ions consisting of triatomic molecules such as CO_2 , CS_2 , OCS, and N_2O. The IRPD spectra show vibrational bands characteristic of ion core species and solvent molecules, which enables us to determine the electronic and geometric structures of radical ions in the clusters. On the basis of the IRPD results we examine the relation between the structures and properties of constituent molecules such as ionization energy, electron affinity, and molecular orbitals.
著者キーワード
Infrared photodissociation spectroscopy
Cluster ions
Charge-resonance interaction
Triatomic molecules
内容記述
この研究は,日本学術振興会科学研究費補助金(18685001,21350016,24655064),三菱化学研究奨励基金,住友財団基礎科学研究助成,倉田記念日立科学技術財団の支援により行われました.
NDC分類
化学 [ 430 ]
言語
日本語
資源タイプ 学術雑誌論文
出版者
日本分光学会
発行日 2016
権利情報
Copyright (c) 2016 日本分光学会
出版タイプ Author’s Original(十分な品質であるとして、著者から正式な査読に提出される版)
アクセス権 オープンアクセス
収録物識別子
[ISSN] 0038-7002
[NCID] AN00222531
[URI] https://www.bunkou.or.jp/index.html