大阪府の経済成長構造についての研究 : 情報化が経済に与える影響から

地域経済研究 28 号 33-49 頁 2017-03 発行
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ファイル情報(添付)
RegionalEconomicStudies_28_33.pdf 2.48 MB 種類 : 全文
タイトル ( jpn )
大阪府の経済成長構造についての研究 : 情報化が経済に与える影響から
タイトル ( eng )
A Study on economic effects of computerization in Osaka Prefecture
作成者
谷花 佳介
収録物名
地域経済研究
The Bulletin of the Center for Research on Regional Economic Systems, the Graduate School of Social Sscience, Hiroshima University
28
開始ページ 33
終了ページ 49
収録物識別子
[PISSN] 1884-7455
[NCID] AN10175890
抄録
大阪は「日本の低迷の縮図」とされる。本稿は、低迷する大阪の経済成長構造を情報化の観点から分析している。本稿は、まず情報化投資およびストック蓄積状況を推計した。その結果、大阪における総資本ストック蓄積が低迷する中での情報通信資本ストックの蓄積が明らかとなった。次に、本稿は情報化の経済効果について、労働生産性、限界生産性、ストック蓄積および投資要因の観点から分析を行っている。その結果、情報通信資本の限界生産性は高く、大阪の労働生産性成長にも寄与していることが明らかとなる。しかしながら、大阪においてストック蓄積状況は最適水準と比較して低い。また、投資要因について、大阪における情報通信資本投資は、労働代替的な性格を持つことを明らかとなった。
“Osaka is a symbol of Japan’s stagnation”. This paper analyzes the stagnant Osaka economic growth structure from a viewpoint of computerization.
In this paper, we first estimate investment and stock accumulation in ICT capital. Accumulation of ICT capital stock progressed, while capital stock accumulation in Osaka was sluggish.
Next, this paper analyzes the economic effects of computerization from a viewpoints of labor productivity, marginal productivity, stock accumulation and investment factors. The marginal productivity of ICT capital was high, contributing to the growth of labor productivity in Osaka. However, the ICT capital stock accumulation in Osaka was lower than the optimum level. This paper clarifies that ICT capital investment in Osaka would have substitutive effects for labor.
著者キーワード
大阪府
情報化投資
情報通信資本ストック
情報化の経済効果
Osaka-prefecture
ICT Investment
ICT Capital stock
Economic effect of computerization
NDC分類
経済 [ 330 ]
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
広島大学大学院社会科学研究科附属地域経済システム研究センター
発行日 2017-03
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
収録物識別子
[ISSN] 1884-7455
[NCID] AN10175890