「児童の問題づくりを個別に促進する文章題作成コンピュータソフト及びカリキュラムの研究開発(Ⅷ)

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ファイル情報(添付)
AnnEducRes_44_45.pdf 1.7 MB 種類 : 全文
タイトル ( jpn )
「児童の問題づくりを個別に促進する文章題作成コンピュータソフト及びカリキュラムの研究開発(Ⅷ)
タイトル ( eng )
Research and Development of Computer Software to Create Story Problems to Promote the Children’s Individual Development (VIII)
作成者
佐伯 陽
収録物名
学部・附属学校共同研究紀要
THE ANNALS OF EDUCATIONAL RESEARCH
44
開始ページ 45
終了ページ 54
収録物識別子
[PISSN] 1346-5104
[EISSN] 2435-9041
[NCID] AA11551679
抄録
これまでの和差に関する算数文章題の研究より,答えを求めるための演算と,言語的な物語が示唆する演算が異なる場合に児童の理解が混乱しているとの知見が得られている。本研究では,和差の算数文章題がその背景としての物語において含んでいる一つの和と二つの差の関係(1和2差関係)の把握が不十分であることがこの混乱の原因と考え,この1和2差の構造を可視化する全体部分関係を用いて,1回の和差に関するすべての算数文章題が,一つの和と二つの差を含んでいることを児童に理解させるための授業とその授業に則した演習支援ソフトウェアの開発およびその実践利用を行った。開発した授業およびソフトウェアを小学2年生1クラス,小学3年生2クラスにおいて実施し,その実施可能性を確認した。また,作問課題をプレテストおよびポストテストとして,逆思考問題の作成能力に関して顕著な効果が見られることを確認した・これは,児童の文章題に対する構造的理解が深まったことを示唆する結果であり,本研究の目的は達成されたと考えられる。
In this research project, we developed computer software to allow a pupil to operate sentences of arithmetic word problems, numerical expressions, and whole-part relations. We then and designed a curriculum to promote student comprehension of the structure of arithmetic word problems by using this software. We conducted practical teaching following the curriculum and based on the software for one second-grade class and two third-grade classes, with 10 class sessions in total. Through the practical use, we have confirmed that the software and curriculum were useful to promote student comprehension of the structure of arithmetic word problems by measuring their problem-posing performance.
NDC分類
教育 [ 370 ]
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
広島大学学部・附属学校共同研究機構
発行日 2016-03-24
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
収録物識別子
[ISSN] 1346-5104
[NCID] AA11551679