日常の論理の偏向をどう教育で扱うか : 論理・論理的思考力および周辺概念の再構築を通して <論文>

初等教育カリキュラム研究 Issue 2 Page 3-11 published_at 2014-03-31
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Title ( jpn )
日常の論理の偏向をどう教育で扱うか : 論理・論理的思考力および周辺概念の再構築を通して <論文>
Creator
Source Title
初等教育カリキュラム研究
Journal of Elementary Education and Curriculum
Issue 2
Start Page 3
End Page 11
Journal Identifire
[PISSN] 2187-6800
[NCID] AA12611299
Abstract
本研究では,日常的な推論に関する知見をもとに考察を進め,論理・論理的思考力に関する概念整理研究によってもたらされた成果とその限界を明らかにすることを試みた。

日常的な推論は知識依存の状態にあり,形式論理の枠組みだけで妥当な推論を行うことは困難である。そのため,文章理解,記憶,問題解決などにおける推論は常に偏向する可能性が高く,社会的な関係の影響を受けた場合などはさらに偏向する傾向が強くなる。

このような日常の論理の偏向に対応する能力の育成については,例えば井上尚美によって長く研究が進められ,情報の真偽性・妥当性・適合性に関する指導の必要性が主張されてきた。しかし,その反面,論理的思考力の概念規定は広義のものとなり,指導目標や指導内容の構造化が難しい状況を生み出している。

そこで,本稿では論理・論理的思考力を狭義のものとして概念規定し,周辺概念とともに再構造化することの必要性について論じた。
Keywords
論理・論理的思考力
認知心理学
日常の論理の偏向
Descriptions
本研究は,JSPS科研費25885113の助成を受けた研究の一部である。
NDC
Education [ 370 ]
Language
jpn
Resource Type departmental bulletin paper
Publisher
広島大学大学院教育学研究科初等カリキュラム開発講座
Date of Issued 2014-03-31
Publish Type Version of Record
Access Rights open access
Source Identifier
[ISSN] 2187-6800
[NCID] AA12611299