自然体験活動に参加した不登校児童・生徒の内的変容過程 : 継続参加児のバウムテストの分析 <論文>

広島大学心理学研究 12 号 71-84 頁 2013-03-31 発行
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タイトル ( jpn )
自然体験活動に参加した不登校児童・生徒の内的変容過程 : 継続参加児のバウムテストの分析 <論文>
タイトル ( eng )
A continual analysis of baum-tests by school refusal students joined in a nature activities program
作成者
奥田 紗史美
尾方 綾
神谷 真由美
菊池 由莉
山本 彩留子
宮崎 愛弓
収録物名
広島大学心理学研究
Hiroshima Psychological Research
12
開始ページ 71
終了ページ 84
収録物識別子
[PISSN] 1347-1619
[EISSN] 2759-0968
[NCID] AA11616129
抄録
本研究は,自然体験活動プログラムに参加した不登校児童・生徒を対象にバウムテストを実施し,その内的体験と変化のプロセスを検討した。特にプログラムに継続参加した児童・生徒の時系列に沿ったバウムの変化を分析し,自然体験活動が自我の発達に及ぼす影響について考察した。対象児のバウムの特徴から,不登校児童・生徒が,年齢よりもかなり①自我の発達が未熟であること,②活力が乏しいこと,③自我が不安定であることが推察された。また,バウムテストを継続実施した7 事例の時系列にそった変化を分析した結果,変化の方向性は必ずしも一定ではなく,ポジティブな特徴が増大した事例,逆に縮小した事例,変化が微細な事例などが存在した。また,思春期特有のテーマが見出された事例も存在した。本研究から,不登校児童・生徒に関して,一般的な心理的発達基準ではなく,それぞれの心理的発達に沿ったサポートやケアが必要であることが示唆された。また,そのためのアセスメントのツールとして,バウムテストが有効であることが示唆された。
著者キーワード
不登校
自然体験活動
内的体験過程
バウムテスト
NDC分類
心理学 [ 140 ]
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
広島大学大学院教育学研究科心理学講座
発行日 2013-03-31
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
収録物識別子
[ISSN] 1347-1619
[NCID] AA11616129