THEMATlC ROLES WHICH SO-CALLED PASSlVE SUBJECT BEARS IN 'THE GOSPEL ACCORDING TO MATTHEW' <論文>

プロピレア 1 号 29-42 頁 1989-12-25 発行
アクセス数 : 815
ダウンロード数 : 86

今月のアクセス数 : 1
今月のダウンロード数 : 0
ファイル情報(添付)
Propylaia_1_29.pdf 274 KB 種類 : 全文
タイトル ( eng )
THEMATlC ROLES WHICH SO-CALLED PASSlVE SUBJECT BEARS IN 'THE GOSPEL ACCORDING TO MATTHEW' <論文>
タイトル ( jpn )
『マタイ伝』における所謂受動文の主語の担う主題役割
作成者
Chikamatsu Akihiko
収録物名
プロピレア
ΠΡΟΠΥΛΑΙΑ
1
開始ページ 29
終了ページ 42
収録物識別子
[ISSN] 0915-7425
[NCID] AN10424929
抄録
本稿はコイネー・ギリシア語において、標識-the:-を持つ所謂受動形動詞の生起する文における主語の担う主題役割(thematic role)として、どの役割が許されるかを記述した。新約聖書の『マタイ伝』をコーパスとする調査の結果、次の結果を得た。①INSTRUMENT以外のすべての役割が見いだされる。②出度数については、THEMEが最も多く用いられている。③AGENTの主語が可能であって、これは多くの場合、THEMEの主語と交替し得るものである。

さて、伝統文法家の受動文に関する意見は概ね次の対立した2通りの意見に大別される。(1)「能動文と受動文の対立が余り際だっていない」(2)「受動文は対応した能動文から派生される」。ここで、(1)は本研究の③から説明が可能である。受動文の主語がAGENTを担う場合、能動文に似たニュアンスを得るのである。また、(2)は本研究の観察②によって説明可能である。能動文の目的語と受動文の主語とはいずれもTHEMEを担い易いという点で対応していると言える。以上のように、本研究では従来の対立した見解を両立し得るものとして捉え直すことが可能になる。
NDC分類
その他の諸言語 [ 890 ]
言語
英語
資源タイプ 学術雑誌論文
出版者
ギリシア語・文学研究会
発行日 1989-12-25
権利情報
Copyright (c) 1989 ギリシア語・文学研究会
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
収録物識別子
[ISSN] 0915-7425
[NCID] AN10424929