理想自己と現実自己の差異が自己受容に及ぼす影響を緩和する要因 : 現実自己のメタレベル肯定および差異の認知に対する自己評価の視点から <論文>

広島大学心理学研究 11 号 259-277 頁 2012-03-31 発行
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タイトル ( jpn )
理想自己と現実自己の差異が自己受容に及ぼす影響を緩和する要因 : 現実自己のメタレベル肯定および差異の認知に対する自己評価の視点から <論文>
タイトル ( eng )
Factors to relieve the influence that a difference of the ideal self and the actual self gives to self-acceptance : From the perspective of meta level affirmation ofthe actual self and self-appraisal for the recognition of the difference
作成者
川上 夏季
収録物名
広島大学心理学研究
Hiroshima Psychological Research
11
開始ページ 259
終了ページ 277
収録物識別子
[PISSN] 1347-1619
[EISSN] 2759-0968
[NCID] AA11616129
抄録
理想自己と現実自己の差異は適応の指標として扱われており,差が小さいほど適応的である。しかし,適応をよくするために差異の大きさを直接調整することは,現実的ではない。よって,差異が適応に及ぼす影響を緩和する要因に着目することが有効である。本研究では,適応の指標として自己受容を用い,理想自己と現実自己の差異が自己受容に及ぼす影響を緩和する変数について検討した。その結果,差異の認知の自己評価が,差異が自己受容に及ぼす影響を緩和することが示され,差異が大きいと感じても,それを受け容れることで,自己受容の低下を防ぐことができることが明らかになった。また,差異の大きさを受け容れるプロセスについて,半構造化面接を用いて検討した。その結果,他者からの受容や理想自己以外の価値観の発見によって,理想の重要性が低下し,差異の大きさを受け容れていくプロセスが明らかになった。
著者キーワード
理想自己と現実自己の差異
自己受容
現実自己のメタレベル肯定
差異の認知の自己評価
NDC分類
心理学 [ 140 ]
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
広島大学大学院教育学研究科心理学講座
発行日 2012-03-31
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
収録物識別子
[ISSN] 1347-1619
[NCID] AA11616129