プレッシャーがボールバウンド課題に及ぼす影響
人間工学 : The Japanese journal of ergonomics 46 巻 2 号
102-110 頁
2010-04-15 発行
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種類 :
全文
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タイトル ( jpn ) |
プレッシャーがボールバウンド課題に及ぼす影響
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タイトル ( eng ) |
The Influence of Pressure on a Ball-Bouncing Task
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作成者 |
田中 美吏
山本 剛裕
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収録物名 |
人間工学 : The Japanese journal of ergonomics
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巻 | 46 |
号 | 2 |
開始ページ | 102 |
終了ページ | 110 |
抄録 |
The objective of this study was to investigate changes in kinematics, kinetics, attention, and performance when a continuous motor skill is performed under pressure. Fifteen right-handed university students performed a ball-bouncing task with a table-tennis racket for 5 pre-test trials, 60 acquisition trials, 5 post-test trials, and 1 pressure-test trial. In the pressure-test trial, they were told that they would receive a reward or a punishment contingent on their performance. The result showed that the average increment of heart rate under pressure was about 8 bpm (p<.001). Although the accuracy of the ball-bounce and the gripping force did not change under pressure, three-dimensional analysis of kinematics showed that the variability of cycle (p<.05) and horizontal displacement (p<.05) of the paddle head decreased. Attention to distracters also increased (p<.001), while attention toward the ball-bouncing movement did not. The modest level pressure used in this study produced changes in kinematics toward a strategy with more consistent timing and less displacement of the paddle head.
プレッシャー下で連続運動スキルを遂行するときの運動学的特徴,運動力学的特徴,注意,パフォーマンスを調べることを本研究の目的とした.ボールバウンド課題を用いて,15名の実験参加者に5試行のプリテスト,60試行の習得試行,5試行のポストテストを行わせた.その後に,1試行のプレッシャーテストを行わせた.プレッシャーテストでは,パフォーマンスの結果次第で報酬や罰が与えられるという教示を与えた中で課題を行わせた.その結果,ポストテストからプレッシャーテストにかけての心拍数に有意な増加が認められた.ボールの高さの正確性とグリップ把持力に変化は見られなかったが,3次元動作解析の結果,プレッシャーテストではラケット運動の周期の変動性の減少が認められ,さらにはラケット運動の左右方向の運動変位の減少が認められた.プレッシャー下での注意に関しては,身体運動に対する注意の増加は見られなかったが,注意散漫性の増加が示された.本研究におけるプレッシャー下では運動方略の変化に伴い,ラケット運動のタイミングの変動性や,変位が小さくなる運動学的変化が生じた.
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著者キーワード |
プレッシャー
連続運動スキル
運動学的変数
運動力学的変数
注意
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NDC分類 |
スポーツ・体育 [ 780 ]
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言語 |
日本語
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資源タイプ | 学術雑誌論文 |
出版者 |
日本人間工学会
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発行日 | 2010-04-15 |
権利情報 |
Copyright (c) 2011 一般社団法人 日本人間工学会
本著作物の著作権は一般社団法人日本人間工学会に帰属します。本著作物は著作権者である日本人間工学会の許可のもとに掲載するものです。ご利用に当たっては著作権法に従ってください。
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出版タイプ | Version of Record(出版社版。早期公開を含む) |
アクセス権 | オープンアクセス |
収録物識別子 |
[ISSN] 0549-4974
[NCID] AN00199371
[DOI] 10.5100/jje.46.102
[DOI] http://dx.doi.org/10.5100/jje.46.102
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