近代イギリス田園都市運動の展開 : ロンドンの田園都市と田園郊外 <論考>
藝術研究 23 号
47-57 頁
2010-07-23 発行
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ファイル情報(添付) |
AnnuRev-HiroshimaSoc-SciArt_23_47.pdf
1.61 MB
種類 :
全文
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タイトル ( jpn ) |
近代イギリス田園都市運動の展開 : ロンドンの田園都市と田園郊外 <論考>
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タイトル ( eng ) |
Garden City Movement in modern England : Garden City and Garden Suburb in London and the Suburbs <Research Reports>
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作成者 |
大島 葉月
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収録物名 |
藝術研究
Annual Review of Hiroshima Society for Science of Arts
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号 | 23 |
開始ページ | 47 |
終了ページ | 57 |
収録物識別子 |
[ISSN] 09149872
[NCID] AN10217323
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抄録 |
19世紀末イギリスで考案された田園都市は、都市づくりへの関心を引き起こし、それが田園都市運動となって広がっていった。本研究では、近現代イギリス(主にロンドンとその周辺部)における田園都市論を巡る動きを芸術文化論の視点から考察する。特に田園都市運動に着目し、その中で実現していった田園都市や田園郊外建設の動きを見ていく。それらの新しい都市を目指した人々の思想や、理想としたイメージが都市にどのように反映されたのか明らかにする。産業革命以降、ロンドンの中心部に生じた都市問題を根本的に解決するものとして、E・ハワードは田園都市を提唱した。田園都市は二つ実現したが、どちらも従来の住宅に比べ水準が高く、快適な生活を約束するものであった。結果的に高価な住宅地になったため居住できる層が限定された。同時期に田園郊外も建設されたが、同様な性質を持っていた。社会的均衡という目標が達成されなかったなど、本来想定していた田園都市が実現したとは言い難い。だが田園都市や田園郊外で生み出されたその質の高い都市空間は、次世代の都市生活を想像させた。そういう新しい可能性を示し、夢を持たせるようなイメージこそが田園都市が持つ力であったと言える。
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NDC分類 |
芸術 [ 700 ]
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言語 |
日本語
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資源タイプ | 学術雑誌論文 |
出版者 |
広島芸術学会
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発行日 | 2010-07-23 |
権利情報 |
Copyright (c) 2010 Author
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出版タイプ | Version of Record(出版社版。早期公開を含む) |
アクセス権 | オープンアクセス |
収録物識別子 |
[ISSN] 0914-9872
[NCID] AN10217323
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