遊びの質を高めるための保育者の援助に関する研究 : 幼児の「夢中度」に着目した保育カンファレンスの検討

学部・附属学校共同研究紀要 38 号 105-110 頁 2010-03-31 発行
アクセス数 : 2995
ダウンロード数 : 4366

今月のアクセス数 : 8
今月のダウンロード数 : 9
ファイル情報(添付)
AnnEducRes_38_105.pdf 1.81 MB 種類 : 全文
タイトル ( jpn )
遊びの質を高めるための保育者の援助に関する研究 : 幼児の「夢中度」に着目した保育カンファレンスの検討
タイトル ( eng )
A Study on the Teachers' Support for Improving the Quality of Young Children's Play : Focus on the Involvement of Young Children.
作成者
上松 由美子
朴 恩美
財満 由美子
林 よしえ
落合 さゆり
収録物名
学部・附属学校共同研究紀要
THE ANNALS OF EDUCATIONAL RESEARCH
38
開始ページ 105
終了ページ 110
収録物識別子
[PISSN] 1346-5104
[EISSN] 2435-9041
[NCID] AA11551679
抄録
本研究の目的は, 対象児(3歳女児: S児)の遊びの様子をビデオカメラで撮影し, その映像データを用いた保育カンファレンスを通して, 遊びに対する彼女の「夢中度」を探ることで, 遊びの質を高めるための保育者の援助について検討することである。

研究の手順は, 次の通りである。(1)S児の遊びの様子をビデオカメラで撮影するとともに, 彼女の遊びのエピソードを抽出し, 「夢中度」を評定した。(2)保育者・研究者・大学院生の保育カンファレンスを通して, S児の遊びの「夢中度」の高/低の理由, 彼女の遊びの「夢中度」がより高くなるための視点について検討した。

研究の結果, S児に対する保育者の個に応じた援助について, 以下の点が示唆された。(1)S児の興味に目を向けながら, 自発的に遊びに向かうことのできる環境を構成する。(2)保育者も一緒に遊ぶことで, 遊びの楽しさや面白さを共有する。(3)S児のつぶやきや表情を注意深く観察し, 相互のコミュニケーションを重視する。(4)S児が自発的に素材や道具にかかわることができるような場を構成する。(5)友だちと共通点が持てるような契機をつくり出す。
NDC分類
教育 [ 370 ]
言語
日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者
広島大学学部・附属学校共同研究機構
発行日 2010-03-31
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス
収録物識別子
[ISSN] 1346-5104
[NCID] AA11551679